アメリカ大統領選に向けた共和党の候補者レースで、ヘイリー元国連大使が選挙戦からの撤退を表明しました。これによりトランプ前大統領の候補者指名が確実になりました。
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「ヘイリー氏が緊急の記者会見を行います。ついに選挙戦から撤退です」
ヘイリー氏は15の州で候補者選びが行われた5日の「スーパーチューズデー」で、1勝しかできずトランプ氏に完敗。選挙戦からの撤退に追い込まれました。
ヘイリー元国連大使
「選挙戦から撤退する時が来た。トランプ氏を支持しなかった人たちの票を得られるかどうかは、今後のトランプ氏自身にかかっている」
ヘイリー氏は6日、演説を行い、トランプ氏を祝福する一方で、今後支持するかどうかは明言しませんでした。
そのトランプ氏はSNSで「バイデン氏は敵だ。アメリカを破壊している」などとし、ヘイリー氏の支持者に対し今後の支援を呼びかけています。
対するバイデン大統領も声明で「ヘイリー氏の支持者たちの居場所は私の選挙活動のなかにある」と、自身の支持にまわるよう訴えました。
ヘイリー氏の撤退でトランプ氏が共和党の候補者に指名されることが確実となり、11月の大統領選挙は4年前と同じバイデン氏とトランプ氏の対決となる見通しです。

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