小川さん
「正解は、こちら!『ここまで生きることが』できたことの証なのだから』です」

小川さん
「なんか当たり前のことのように思うかもしれませんが、よく考えてみてくださいよ、人が何十年も生きるって大変なことですよ。そういう自分の人生を振り返っただけで、誇りになると思うんですよ。しかもねそれは年を重ねれば重ねるほどその度合いがね、誇りの度合いが大きくなる。これってもう老いからしか味わえないことだと思うんです。そして老いに更なる磨きをかけることもできるんです。それを説いた哲学者が、フランスのボーヴォワール。彼女は、自分自身も老いを迎えたときに『老い』という本を書いているんです。その中でこう言っています。老いを輝かせるには??が必要である。どうでしょう?何が必要でしょうか?永岡さん」

永岡アナ
「丈夫な足腰?」

小川さん
「確かに!正解はこちら!『目標』です。」

何歳になっても目標を持つことで、人生は輝くということですね。特に老いてから持つ目標はそのまま「いきがい」にもなったりするんですよ。なぜかというと、やっぱりそれまでの人生でいろんなことを経験してきたからこそだと思うんですね。そうやってちょっとした目標にも深みが出てくるんだと思います。

奥野粋子アナウンサー
「ちなみにこのボーヴォワールはどんな目標を掲げていたんですか?」

小川さん
「彼女は、これから若い人の希望になることを目標にしたんです」

奥野アナ
「自分だけじゃなくて、他の誰かのために生きることすら目標にできちゃうんですね」

小川さん
「そういうことなんですよ、それはもう達観ですよね。若い頃にはなかなかそんな目標を立てられない訳ですけれども。ということでね、皆さん若い人の希望になるように、長生きしていただければと思います」