組織について聞かれると・・・
裁判で組織について聞かれると、男は「メンバーは数十人はいると思う。殴る蹴るなどされることがあったが、たまにしか会わないので我慢していた。地元の先輩に紹介されたところなので、抜けたらまたやられると思った」と話しました。
弁護側は、監禁経験などから「金を渡さなければ殺される」と思い込むなど、正常な判断が出来ない状態だったと減刑を求めます。
裁判中「まわりの人を不幸にしないよう、まともな人生を歩んでいきます」と話した男。検察は「組織との縁を断ち切れておらず、再犯の可能性もありうる」として、懲役4年6か月を求めていました。
8日の判決で小松本卓裁判官は「組織に金を払う前に捜査機関に相談するなどした形跡がなく、酌むべき事情にはならない」と指摘。「男にオレオレ詐欺で逮捕された前科があり、仮釈放から2年7か月あまりで犯行に及んでいることなどから、刑事責任は相当に重い」として懲役4年の実刑判決を言い渡しました。