4日午前、山口県宇部市南部の広い範囲で都市ガスが漏れ、少なくとも15か所で建物火災が発生しました。市内にガスを供給する施設で圧力が異常に高くなったことが原因とみられます。山口合同ガスでは都市ガスの供給を止めて調査する方針で、ガスの復旧は5日以降になる見込みです。(午後3時現在)
警察と消防によりますと午前6時ごろから、宇部市南部の広い範囲でガス漏れの通報が100件以上ありました。
また少なくとも市内15か所で、建物火災が発生したということです。いずれも、住宅などの一部が焼けたとみられ、2人が手にやけどをするなどの軽いけがをしました。
宇部市琴芝町の住宅では、台所の一部を焼きました。コンロを使おうとしたところ、ガスが勢いよく吹き出るような音がしたといいます。
火災被害があった住宅の人
「コンロの火花がついて、ガスの元栓のあたりから燃え上がった。ガスの元栓を閉めているのにずっと燃え続けた」
ガス漏れと建物火災との関連は、分かっていません。山口合同ガスでは二次被害を防ぐため、現在、約110人態勢で宇部市の対象地域ほぼ全域にあたる約1万2500件を回り、都市ガスの供給を停止しています。停止完了次第、設備の調査をする方針で、ガスの復旧は5日以降になる見込みです。













