富山県を代表する桜の名所・松川べり(富山市)は、花見シーズンには大勢の見物客が訪れ、桜並木を見上げながら散策を楽しみますが、能登半島地震の影響で遊歩道が波打ち、名物である遊覧船の運航も見通せない危機に瀕しています。

富山市の桜の名所・松川べり。

松川の遊覧船を運航する富山観光遊覧船
中村珠太専務:
「土手自体が、川側に少しずれています。そこらへんも全部崩れたり、そこの階段も歪んで、踊り場もこっち側に落ちそうになってる。その辺、亀裂が入ってるんですけど」

富山駅から徒歩圏内と、県内でもっとも繁華街に近い桜の名所ですが、能登半島地震の影響で、周辺では深刻な被害が相次ぎました。

松川遊覧船は花見シーズンには大勢の花見客で賑わい、3月中旬から5月にかけてが最も繁忙期。その売り上げは年間の約6割を占めるといいます。
くわえて、今年は新型コロナの感染症法上の扱いが5類に以降してから初めて迎える花見シーズン。関係者の期待は大きく、冬季休業の間にこれまで以上にしっかりと準備を整えてきていました。