富山湾内を伏木富山港(新湊地区)に向けて航行していたトーゴ共和国籍の貨物船「NEKSU(ネクス)」(2203トン)が機関故障を起こし、南西方向の陸に向かって漂流していると7日午前、伏木海上保安部に通報がありました。通報を受け、巡視船2隻が出て、救助活動にあたっています。
伏木海上保安部によりますと、貨物船「NEKSU(ネクス)」はトーゴ共和国籍で2203トン、ロシア人乗組員15名が乗船しています。
午前9時頃、「富山湾内で機関故障した」との内容で貨物船を管理する現地代理店から伏木海上保安部に通報がありました。
現場は富山湾内の氷見漁港から北東約50キロメートル沖合で、現在のところ同船に船体損傷や浸水はなく、乗組員にも被害はありません。
漂流する貨物船が岸に接近するおそれもあるため、金沢海上保安部の巡視船「のと」と伏木海上保安部の巡視船「のりくら」が救助に向かっています。
7日午後4時半現在、巡視船「のりくら」が貨物船が漂流する現場で監視、警戒を続けています。
今夜中にも巡視船「のと」が現場海域に到着、貨物船を目的地の伏木富山港(新湊地地区)に向けての曳航を開始する見込みで、あす(8日)午後には現地代理店が手配するタグボートで接岸作業に入る見込みということです。
貨物船は11月4日にロシアのウラジオストクを出港し、7日伏木富山港(新湊地区)に入港する予定でした。
伏木海上保安部によりますと、現場の気象状況は晴れ、北寄りの風約10メートル、波高約50センチメートルということです。










