液状化で家ごと地盤沈下することも…
氷見市の沿岸部はもともと小型の砂丘が連なったような土地で、水はけがよく町としては発展しやすいものの、風で飛ばされるような微細な砂で作られた土地ゆえに地盤としては弱くなります。

さらに、北村教授によりますと、沿岸部の自治体のなかで、氷見市は地形上、潮の流れの影響を受けにくいため泥がたまりやすく厚みのある泥の地層が形成されているといいます。

【国交省北陸地方整備局『富山県内液状化しやすさマップ』】こちらは液状化の危険度を示した地図です。氷見市の沿岸部は危険度が上から2番目に高いピンク色や最も危険度が高い赤色で覆われています。粒子の隙間に水が入りこんでいる泥の地層は軟弱かつ液状化しやすい地盤と言えるのです。




静岡大学防災総合センター 北村晃寿教授:「コップの中に水がある、それからコップの中に砂があるのを比べると、ユサユサ揺さぶると、どっちが揺れるのかと言ったら水の状態になっちゃった方が揺れちゃう。液状化しちゃうと、今度地下のなかにうつろな空間ができてしまうので、そうすると、建物そのものを落とす、めり込む効果も起きてしまうので、下向きの動きもあってしまうから、家屋の倒壊に促進する作用になってしまう」
液状化で土や水が噴出すれば地中に空洞ができて家ごと地盤沈下することも考えられるといいます。
