7年前、富山県滑川市の中学教諭が40代の若さで亡くなりました。土日も部活動などで休みがなく、亡くなる前までの時間外労働、いわゆる“残業”は3か月間連続で100時間超に上っていました。「主人のことを美談で終わらせたくはない」民事裁判の判決が今月5日に言い渡されるのを前に、妻が胸の内を語りました。
滑川市の中学校に勤めていた男性教諭は、当時、3年生のクラス担任や、女子ソフトテニス部の顧問を務めていました。妻が当時つけていたカレンダーには、夫の平日の学校での勤務に加え、土日は部活動の練習や指導の予定で埋まっていました。休める日はほぼなかったと振り返ります。

亡くなった男性教諭の妻:「その前からもずっと土日はほぼほぼ仕事だったので、もう休む暇がなかったんだろうなって。生徒のためっていう言葉だけですべてを片付けるのはおかしいんじゃないかって…」

夫が倒れる3日前、早朝から頭痛を訴え気分が悪そうだった様子を見て、妻は病院に行くよう促します。
しかし、夫はその日、生徒と保護者を交えた三者懇談が予定されていて、「どうしても休めない」と、痛みをおして学校に向かったといいます。