保護した“柴犬たち”の行き場がなくなり動物保護団体が困惑しています。今年4月、富山県立山町で71歳の男性が逮捕されましたが、この男性は1人暮らしで23匹もの柴犬を飼っていました。

飼い主がいなくなり、柴犬たちが放置されたのです。見かねた動物保護団体が緊急保護に乗り出しましたが、23匹もいるため保護する場所探しに難航、ようやくある“施設”にたどりつきましたが…そこでは近隣住民から「犬を散歩させている人がいる」と“苦情電話”があり、わずか1か月で立ち退かなければならない事態に。果たして柴犬たちはどうなってしまうのでしょうか…。

NPO法人「しっぽのこころ」宇多利美代表:「気持ち良いと動かないんですよね。気持ちいいね」

ブラッシングをされて、気持ちがよさそうな柴犬。しかし、2か月前は命の危険さえあったのです。今年4月に撮影された映像には…。

ケージの中で激しく吠える柴犬。小さくて、窮屈そうな様子です。多くのケージは錆びていて、隙間から頭が飛び出している危険な状態の犬もいます。柴犬たちが数日間、エサも与えられず放置されていたのです。

柴犬たちを引き取ったのが、富山県にある動物保護団体、NPO法人「しっぽのこころ」です。

NPO法人「しっぽのこころ」宇多利美代表:「今までブラッシングされたことないと思いますよ。だって毛がもうひどいから。今までずっとそのまま、あれだけの頭数を1人でやるのは難しいと思いますね」

柴犬たちが放置されたのは、飼い主が突然いなくなってしまったからです。