新型コロナウイルスの感染法上の扱いが5類に移行したことにより、感染者数の把握の仕方が変わりました。新型コロナの感染者数は、5類移行に伴い、これまで毎日発表していた「全数把握」から週に1回、特定の医療機関に患者数を報告してもらう「定点把握」に切り替わりました。わかりにくくなってしまいましたが、「5類」移行後の新型コロナの感染動向どう知ればいいのか?専門家に聞きました。
「定点把握」に変わったことで、富山県内では小児科29定点、内科19定点からの報告を受けて、富山県衛生研究所が毎週水曜日に新型コロナの発生状況について発表しています。

今月24日に公表された定点医療機関当たりの感染者数は4.13人、新規感染者推計値は935人でした。この数字からどのように新型コロナの発生状況を知ればいいのか…。
毎日、公表されていた感染者数が、1週間に1回しか公表されなくなったことで、感染者数の増減がわかりづらくなり、感染が拡大しているのかも少しわかりにくくなった印象です。富山県衛生研究所の大石和徳所長に聞きました。(※5月17日取材)

記者:「1定点あたり何人くらいになれば感染拡大に気をつけないといけない数字なのかということで、もし所長から教えていただければと思いまして…」
富山県衛生研究所 大石和徳所長:「定点観測は始まったばかりなので、全数把握のときとどう違うのかということがわかるように、このような形で、感染動向の推移と、週ごとの感染動向の推移ということで示しています」