2世として生きる中で「政治」が身近に…

旧統一教会“2世”もるすこちゃん:
「将来結婚する人っていうのは神様が準備しているんだよというふうにずっと刷り込まれて育ってきたので。人を好きになるとかって結構、自然な成長だと思うんですよね。それをすごく教義によって自分の悪い面として捉えちゃう」

さらに男性を苦しめていたことがあります。
旧統一教会“2世”もるすこちゃん:
「貧乏さとか苦しさ、生きづらさっていうのがまずあって、これを正当化するためには、自分は“神の子”であって、統一教会は正しくて、親が言ってることは正しくて、自分自身を洗脳して思い込ませて、自分の苦しさっていうのを正当化していた。受け入れてたんじゃないかなと」


“2世”として生活するなかで、幼い頃から政治が身近にあったといいます。

旧統一教会“2世”もるすこちゃん:
「市議会議員の人と、何か遊んだりとかしてましたね。教会のイベントで。教団の指示で選挙活動を手伝ったり、チラシを撒いたりとか、電話をかけたりとか名簿を作ったりとかもうそれはずっと幼少期から見てきました」(ご自身は?)「私はチラシ配りはやらされてました」


政治との関わりは、選挙活動以外にも…。
旧統一教会“2世”もるすこちゃん:
「秘書の養成っていうのを組織的に統一教会はやっていたので、その候補として私がリストアップされたことはあります。何度か。もう既に秘書をやっている信者の講座を受けて。それで議員の秘書になっている人も知り合いの信者の中にはいます」


20代前半のとき、政治家の秘書を養成する勉強会に何度か参加したといいます。政治家が信者に与える影響について男性は。

旧統一教会“2世”もるすこちゃん:
「政治家っていうすごく社会的に立場のある人間が宗教のイベントに出ることで、私達がやってることって、本当に世の中を変えようとしてるし、本当に統一教会が日本の国教になるかもしれないって、そこまで信者は洗脳を強化されてしまいます」


男性は安倍元総理銃撃事件後、Vチューバー「もるすこちゃん」として、旧統一教会について発信を続けてきました。今、取り組んでいることがあります。

「統一決別、統一地方選 4月9日」と題して、旧統一教会と関係のあった知事と議員の情報をまとめているのです。

旧統一教会“2世”もるすこちゃん:
「統一地方選挙前半、知事選と県議員と政令指令都市議員ですね。名前を全てここに書き込んでいます」

これまで報じられた情報をもとに、全国の知事と議員およそ3800人について教団との関わりを調査しました。
旧統一教会“2世”もるすこちゃん:
「統一教会と関わりあり、あとは決別決議に反対した議員かどうか、あとは不明、そして決別決議に賛成した議員か、この4つで」

「統一教会と関わりあり」など4つの指標で分類しました。
富山県では新田知事が「統一教会と関わりあり」となっているほか、富山県議38人中15人が「関わりあり」となっています。


統一地方選挙の4月9日を前に公表する予定です。その理由は?