少女たちに労働を強制した被告企業として…

両社以外にも韓国では徴用工を巡る訴訟が提起されていて、富山市の機械メーカー・不二越も戦時下で少女たちを連行し、労働を強制した被告企業として最高裁で争われています。

不二越訴訟支援北陸連絡会 中川美由紀さん:
「いま係争中のグループは分けて論じていますが、(不二越訴訟も)ほとんど同じ条件で進むだろうといわれています。新たな傷、対立とか矛盾とか始まる。それぐらい重大な韓国政府の案は問題があると思います」

日本政府は過去の総理の談話などを踏まえ「反省とお詫び」を継承する方針です。

しかし、支援団体の中川さんは和解した不二越第一次訴訟後に名を連ねた原告に対しても、企業からの直接的な謝罪が必要だと主張し、前日に収録したという92歳の原告女性の声を紹介しました。

金正珠(キムジョンジュ)さん:
「小さい子どもたちが日本に行って、仕事をしたのに一銭ももらってこなかったですから」「私達に謝罪して賠償してください」

一方、不二越はチューリップテレビの取材に対し「本件は、1965年の日韓請求権協定で完全かつ最終的に解決されたと認識している。政府間で協議が続いているものと承知しており、これ以上のコメントは差し控えたい」としています。