富山市を「コンパクトシティ」の先進都市へと導いた前富山市長の森雅志さんが13日、交通政策と都市政策の融合をテーマに講演を行いました。森さんは富山駅や富山空港と岐阜県飛騨市の素粒子観測装置「ハイパーカミオカンデ」を結ぶ広域アクセスの重要性を提言したほか、富山空港の愛称決定について「なぜ『ドラえもん空港』にしなかったのか」と断じるなど、持論を展開しました。

前富山市長 森雅志さん
「余談ですけれど、きょうも本当は農作業日和です。きょうも午前中、乗用の草刈り機で梨畑のなか草を刈って。今年は呉羽の梨は、幸水については非常によかったです。玉も大きくなりましたし」
いきなり梨の話から入った講演会。
もちろんテーマは「梨」ではなく「交通政策と都市政策の融合」です。
講演を行ったのは2002年から19年にわたり、富山市長を務めた森雅志さんです。
前富山市長 森雅志さん
「多くの地方交通は赤字です今。さらにバスはとんでもない状況です。1年に鹿児島から稚内までの距離が廃止されています。郊外ほど廃止されています」
人口減少や超高齢化により、地方鉄道やバス路線などの公共交通が衰退していく中、交通政策と都市政策の融合が今後さらに重要になると言います。
前富山市長 森雅志さん
「多くの交通政策の担当者の文化は、A地点とB地点の移動でしかモノを考えない。トランスポーテーションだと考えているわけ交通を。そうじゃなくて、モビリティなんです」
呉羽駅や東富山駅の例を挙げ、単なる「移動手段」にとどまらない公共交通の在り方と、自治体による積極投資の重要性を訴えました。
前富山市長 森雅志さん
「私たちは南からしか乗れなかった呉羽駅に、積極的に市が投資、5憶8000万円も使って、エレベーターを付けて、向こう側まで行けるようにして、こっちからも乗れるようにしたんです。そうしたら、あっという間に民間が張り付いてきました。これ、投資です。この5憶8000万円は18~19年で回収できます」

そのうえで富山県にとって重要な切り口の1つとして、岐阜県飛騨市に建設されている「ハイパーカミオカンデ」を挙げました。
前富山市長 森雅志さん
「ハイパーカミオカンデが完成すると、おそらく常時世界から50~60人の研究者が出たり入ったりする。そうすると富山県や富山市にとって、富山空港や富山駅とハイパーカミオカンデ施設とのアクセスをどうしていくかということは非常に大事な視点」










