20年愛したハンドボールを胸に。「第2の人生」まもなくスローオフ

「やりたいと思ったことは全部やります。失敗しても恥ずかしくない。それが自分の人生を自分で作る素晴らしさだと、子どもたちに証明したいんです」

彼が第2の人生の舞台に選んだのは、やはりハンドボールの聖地・氷見だった。

「氷見は本当に経験者が多くて、競技をやっていると言えば誰もが応援してくれる場所。その分、ファンの方の目も肥えていて、時には厳しい叱咤激励をいただくこともありますが、それもまた氷見ならではの温かさだと感じています」

街全体が競技を支え、育んでいく。そんな未来を庄司選手は見つめている。

「民宿をスタートして、ここに泊まった子どもたちが、僕のように氷見に帰ってくる。そんな循環が生まれれば、最高にハッピーですね」

中学時代、「春中ハンド」でこの地を訪れ、日本一の歓喜を味わった一人の少年。20年もの間、ハンドボールを愛し抜いた男は、氷見の地に『民宿』という名の新たなコートを築き、まもなく、人生の第2章を告げるスローオフの笛が鳴る。

一途にボールを追い続けてきたその情熱は、今、子どもたちの未来というゴールへ向かって、再び高く跳び上がる。

-完-

【富山ドリームス:庄司清志選手のプロフィール】
生年月日:1995.06.10
身長/体重:172/65
利き腕:右
血液型:O
出身地:大阪府
球歴:大浜キッズ→大体大附属中→関西大北陽高→大阪経済大→八光自動車→ゴールデンウルヴス福岡