エサに“あるもの”を混ぜると…
アカムツを人工的に飼育した場合の性別の偏りを無くすこと、つまりメスを増やすことが課題に。
県水産研究所・福西悠一研究員(取材当時)
「この白いのが大豆イソフラボンの粉末なんですけど…」
そこで研究所が注目したのが、私たちの食生活にも馴染み深い大豆に含まれる「大豆イソフラボン」。

女性ホルモンに似た働きをするこの成分を、餌に混ぜ稚魚に与えたところ、わずか2%ほどだったメスの割合が16%にまで向上したといいます。

県水産研究所・福西悠一研究員(取材当時)
「魚の赤ちゃんが大きくなっていく過程で、性が分化していくんですね。生殖腺が発達する途中で女性ホルモンと似た働きをする大豆イソフラボンを与えてやると、メスの方向に向かう魚の割合が増えるということなんです」
アカムツは、オスよりもメスの方が大きく成長するといい、放流魚を捕獲する漁業者の収入アップにもつながる画期的な技術が誕生しました。
一方で、こんな課題も。
県水産研究所・福西悠一研究員(取材当時)
「大豆イソフラボンもかなり高いんですね、実は。500gで8万円ぐらいしますので。濃度の最適化、期間の最適化は非常に重要になってくる。いくらでもあげればそれだけどんどん魚の値段が高くなっちゃうので…」
今後は、成分の濃度やエサを与える期間を細かく調整し、より「低コスト」で「効率よく」メスを増やす研究を進めていくということです。
県水産研究所・福西悠一研究員(取材当時)
「メスが海で成長して卵を産むことで資源量の底上げにつながると考えています。消費者目線で考えても、ずっとですね、美味しいアカムツを食べていけるようになるといいなと考えてます」










