「あなたの口座に詐欺のお金がないか調べる」などと言われ、富山県魚津市に住む20代の男性が、現金52万円をだまし取られていたことが、27日までにわかりました。相手は警察官を名乗り「最近の捜査の主流はLINEを使う」とLINEのビデオ通話を開通させ、警察手帳のようなものを見せて信じ込ませていました。
10月15日、魚津市に住む20代男性は、京都府警右京警察署のヤマシタを名乗る男から携帯電話で「詐欺事件の資金洗浄に使われた口座が、あなた名義だった」「本人確認がしたいので、生年月日と氏名を教えてほしい」などと言われました。
男性が住所などを伝えると、相手は「最近の捜査の主犯はLINEを使っている」「LINEの追加をしてほしい」と言い、SNSでのやり取りに誘導しました。
そして、LINEのビデオ通話で警察手帳のようなものを見せられた男性は、口座情報を相手に教えました。
その後、ヤマシタの上司というナカヤマを名乗る男から「あなたのお金に詐欺のお金がないか、調べるために52万円を送金してほしい」と言われ、自分の名前が記された逮捕状と思われる画像も送られてきたため、指示通り52万円を振り込んだということです。
振り込んだあと、ナカヤマとの連絡が途絶えたため、男性が状況をインターネットで調べたところ、自分が詐欺被害に遭ったことに気づきました。
警察は、警察官が捜査のためにLINEなどのSNSで連絡することはないと注意を呼びかけています。また「あなたのお金を調べる必要がある」などと言って現金の振り込みを求めてくる手口は詐欺であるとして、警戒するよう呼びかけています。











