先人の思いを継ぎ更地から、次への船出…

今月23日、中央町に商店街の組合員や地元住民らが集まりました。

吉田和広さん
「吉田です。まさしく公費解体になる建物で食堂をやっていて、きょうもぜひ参加しようと思ってきました」

参加者の女性
「長靴・カッパなどの雨具販売をしています。今回の解体とは別の棟になるので、みなさんこれからの商店街どうなるのか不安があるので、改善していけたら」

開かれたのは、中央町復興まちづくり会議。

かつてのように、地震という災害を受けた商店街の住民たちが集結し、復興に向けて動き出したのです。

どんな街を目指すのか、そのためにどんな機能や施設を置いたらよいのか、商店街が解体を終えたあとの更地の活用方法などについて意見を交わしました。

参加者
「例えば空き地がただの空き地であり続けたら、(そこで生活していた)その人たちは、何をきっかけにその地域に顔をだせばいいのかが難しい。だからみなさん長年商売したり暮らした場所だから何かのきっかけで顔をだして久しぶりやねって話ができる場所であってほしい」

吉田和広さん「チャレンジショップというかトレーラーハウスであるとかを入れて、例えば若い人に出資金を抑えた形で店舗を出していただけたら。そこは飲食とか色々な職業考えられますけどもそういった意味で新しい人が集えるような場所になっていったら」

中央町商店街振興組合理事長 竹添英文さん
「過去の先人が乗り越えてこられたように、自分たちもみんなで話し合って行動していくことで乗り越えられるんじゃないか。(更地になる)その前から話し合いをすることで地域のコミュニティの結びつきっていうのを維持していきたい。地域の先人の思いや歴史を大切にしたいという思いが強くある。地域の物をなるべく残すような形で全て廃棄して一から作るのではなくて、元々あったものを育んでいくような復興のあり方ができないかな」

立ち止まって悲しむのではなく、未来へと前に進み始めた中央町商店街。先人の思いと、今この瞬間生まれた人々の決意は、次の街づくりへと確かに継承されていきます。