佐賀県警の科捜研の元職員が7年半にわたりDNA型鑑定で不正を繰り返していた問題で、警察庁は27日、10月から実施している「特別監察」の中間報告を公表しました。
佐賀県警は当初、事件の証拠として16件の鑑定結果を検察庁に提出したと発表していましたが、ほかにも9件あったことが確認されたということです。
この問題は佐賀県警の科捜研の元男性職員が去年10月までのおよそ7年半にわたって、130件の不正なDNA型鑑定を繰り返していたものです。

警察庁は10月8日から特別監察を実施し、男性職員が単独で実施したDNA型鑑定などについて調査しています。
警察庁が公表した中間報告によりますと、佐賀県警は当初、事件の証拠として16件の鑑定結果を検察庁に提出したと発表していましたが、保管されていた書類を確認した結果、ほかにも9件ありあわせて25件だったことが新たにわかりました。
このうち18件は公判で使用されていなかったため影響はなかったということですが、残り7件については現在、確認中だということです。

警察庁は今後、佐賀県警が不正と認定しなかった513件の鑑定についても調べる方針です。














