医療者によっては偏見も…意識改革が課題か
乳房再建の普及を阻む要因として、乳腺外科医が患者に選択肢として提示しないケースがあることも指摘されました。片岡医師は「病気が進行していると、生命を優先するため抗がん剤や放射線のことが先行してしまい、再建の話を忘れてしまったり、“高齢だからもういい”、“子どもがいるから”、“忙しいから” という “偏見” を持ってしまう医師がいる」と苦言を呈しました。
富山大学附属病院では月1回、乳房再建経験者による患者向け座談会を開催し、体験談の共有や相談の場を提供していて、倉田看護師長は「患者さん同士で話すことで気持ちの整理ができ、新しく参加する方への支援にもつながる良い循環が生まれている」と成果を報告しました。










