■なぜ、少数派の赤が販売されているのか…
それではなぜ、ひらせい高岡内島店には「赤」のポリタンクが売られているのか?
それにはこんな理由があります。

民間の気象会社ウェザーニューズの調査によると、実は家庭で使われるポリタンクの色は東日本・西日本で分かれていることがわかりました。その境界線は、富山と新潟の間。本社を新潟に置く、ひらせいでは主に赤色を店舗で取り扱っているということなんです。
ひらせい高岡内島店 仲原和行 店長:
「新潟なので、出身が…。私のイメージからすればポリタンクは赤っていうイメージだったので」

本当に新潟県民は赤色を使っているのか。県境の町、新潟県糸魚川市市振で話を聞いてみると…。
地域の人:
「両方、赤と青と。(Q:2色持っている?)はい」
「赤、…と青」
「赤、赤です」「これです。昔から灯油は赤!」
ここでは赤が多数派。新潟と富山の県境が、赤、青の境界線になっているのは間違いなさそうです。
それでは、なぜ東西で色が分かれてしまったのか。
日本ポリエチレン製品工業連合会 田中雅人さん(電話):
「東のほうのところはもともと危険物って言う視点で目立つ赤色がいいと思ってつけられたんですけど、西のほうの会社さんはなぜか青を選んだと。うわさではそのとき持っている『顔料の中で(青が)安かったから』といううわさは聞いたことがありますけど…」

諸説ありますが、東京中心の赤と大阪中心の青が広がった結果、富山と新潟がちょうど境目になったとみられます。
