嘉藤アナウンサーも高校時代に発症

毛田千代丸アナウンサー:
あまり耳慣れない病気ですけれど、精神的な要因ではなくて、肉体的な要因なので、やはり周囲の理解が1番重要なんだろうなと思いました。また、親の会は本当に心の支えになると思うので、ぜひ広がってほしいですね。

嘉藤さんも高校時代に発症したということですが、どんな症状だったのでしょうか。

嘉藤奈緒子アナウンサー:
私は高校2年生で発症したのですが、本当に朝起き上がることができない。目は空いていても体を起こすことができない、金縛りにあっているかのよう。起き上がってからも気持ちが悪いし、苦しい。午後からなんとか学校は行っていたのですが、遅刻回数や欠席日数が増えて進級できるか不安でした。大人になっても時々症状が出ることがあり、本当に長い目で付き合う必要があるなと感じています。

社会で支援していく体制づくりを

遅刻したり欠席したりする子どもたちが多いため、教育現場での理解を深めてもらおうと、一部の自治体で動きが出ています。

岡山県は2019年、熊本県は2025年、起立性調節障害の子どもに対し、学校がどう支援するかなどが具体的に書かれたガイドラインを作成しています。

一方で富山県内ではまだガイドラインなどはなく、学校ごとに対応しているのが現状です。

病気を抱える児童生徒が増加傾向にある今。子どもたちが安心して療養し明るい未来を築けるよう、病気の周知や社会で支援していく体制づくりが求められています。