雨上がりの公園やグラウンドで、ワカメのようなぶよぶよした物体を見かけたことはありませんか?この正体は「イシクラゲ」というシアノバクテリアの一種で、驚くべき生命力と意外な可能性を秘めています。

加賀谷悠羽キャスター
「富山市内の公園です。一面に広がるこのワカメのような物体、触ってみるとぶよぶよしています。一体何なのでしょうか」
とある雨の日。富山市内の公園の一角に生い茂るのは、ぷっくりと膨れた、まるでワカメのような謎の物体…。


市内の別の場所の植え込みにも。

公園やグラウンドでよく見かけるこれは一体何なのか?富山市科学博物館で聞きました。
加賀谷キャスター「市内の芝生で見つけたものですが、これは何ですか?」
富山市科学博物館 坂井奈緒子学芸員
「『イシクラゲ』といいます。グラウンドとかで雨上がりに目立つかと思います」

謎の物体の名前は「イシクラゲ」で、細菌の仲間、シアノバクテリアの一種だといいます。
富山市科学博物館 坂井奈緒子学芸員
「乾燥してもまた水を与えると生き返ってくるような、強い生命力があります。カサカサしているときは“休眠”といって休んでいる状態です」
乾いても死ぬことはなく、小さな破片からも細胞分裂を繰り返しどんどん増えていく、脅威の生命力をもつのだとか。

さらに――
富山市科学博物館 坂井奈緒子学芸員
「食用にされていた地域がありまして。それが姉川っていう地域だそうで」
