「消防士として、一線を越えてしまった」

判決の最後に梅澤裁判長は、林被告に対し「消防士としても人としても踏み越えてはいけない一線を超えてしまった。被害者や社会など多くの人に大きな影響を与えた行為。それを胸に刻み続けていってください」と言葉を投げかけました。

量刑の理由として裁判所は「交際関係にあったAから別れを切り出された後、Aの新たな交際相手に嫉妬する余り、消防士として火災から市民の安全を守るべき立場にあったのに、嫌がらせの域をはるかに超えた放火という手段を選択して現住建造物等放火に及んでおり、強い非難に値する」と述べています。

判決公判 富山地裁(7月11日)