富山市では5日連続で30℃を超える真夏日となりました。熱中症対策に欠かせない水分補給ですが、その際に注意が必要なのが「ペットボトル症候群」です。糖尿病を専門とする医師はジュースを大量に飲むことで血糖値が急激に上昇し、のどの渇きや吐き気、意識障害などの症状を引き起こしてしまうと警鐘を鳴らします。

高田内科・糖尿病クリニック 高田裕之院長
「ジュースをいっぱい飲みすぎる。1日でいうと、1.5Lから2L以上を毎日のように飲んで、それが1か月くらい続けると、だんだん血糖値が上がってきて、ひどいとだんだん吐き気がしたり、最終的には意識を失って救急車で運ばれてしまう」

「ペットボトル症候群」とは、ジュースやスポーツ飲料など糖分が入った飲料を大量摂取し続けることで、血糖値が急激に上昇し、のどの渇きや、多尿、吐き気、意識障害などの症状を引き起こしてしまうものです。

高田内科・糖尿病クリニック 高田裕之院長
「飲み物だと糖質を摂りやすいので。血糖値が上がってくると、のどがどんどん渇いてくるので。飲む量も増えるということで、飲み物に特徴的に起こりやすい」

「ペットボトル症候群」は「糖尿病予備軍」の人や若者に多く見られ、主にインスリン投与や点滴による水分補給で治療を行うといいます。

とはいえ、暑い夏の水分補給は必須。

高田医師は、
▼基本的には、水やお茶を飲むこと。
▼がぶ飲みではなく、1時間おきなど、こまめに。
▼清涼飲料水を飲む場合は、1日250~500mlにとどめるのが望ましい、と話します。

高田内科・糖尿病クリニック 高田裕之院長
「どうしても例えばコーラを飲みたいというのであれば、全部が全部、全く問題ないよとは言わないんですけど、0キロカロリーの飲み物であれば、ペットボトル症候群を起こす可能性に関してはすごく低いので、そちらで我慢していただくのがいいと思います」