外出や移動が困難な特別支援学校の女子生徒が、遠隔で操作する分身ロボット「OriHime」を使って、カフェでの仕事に挑戦しました。富山にいながら東京・日本橋にあるカフェの店員になって接客サービスをしたのです。この取り組みは、肢体不自由等の障害のある生徒たちの進路をテクノロジーで支援し、社会参加を後押しするもので、社会に出る自信を持ってもらうだけでなく、キャリアを考える機会としても期待されています。

10月下旬、富山市にある特別支援学校で行われた研修の様子です。教室の窓から差し込む柔らかな日差しの中、濃紺のセーターを着た女子生徒が、真剣な表情でタブレットを操作しています。

女子生徒
「本日はご来店ありがとうございます」
「お料理が届くまでおしゃべりをしてもいいですか」

画面の向こう側は、東京・日本橋にあるカフェの店内です。女子生徒が担当するテーブルには、接客相手である4人の男女が映し出されます。

この取り組みは、外出や移動が困難な若者たちに、遠隔で操作する分身ロボット「OriHime」で、カフェでの仕事を体験してもらう、株式会社オリィ研究所が実施した「OriHime 2025秋期インターンシップ」の様子です。