”無菌状態”が過剰なアレルギー反応の要因に
さらに現代の衛生管理の行き届いた環境が異物に対する抗体を弱め、過剰なアレルギー反応につながっているとの研究データもあります。

伊東医師はこのアレルギー反応を抑える薬を、症状が出始める前から服用するのが効果的だといいます。

花粉飛散日を基準として1週間から2週間ほどを前の症状が出る前から薬を服用すると、発症が遅くなり症状が軽減されるということです。

こうした飲み薬による治療法に加え最近注目されているのが塗り薬です。

伊東宗治院長「指の大体腹くらいの長さをとって1日に1回、目の上とか下とか両方のまぶたに塗るという」

目の周りに塗るだけで効果は24時間続き、アレルギーによる目のかゆみ、充血をおさえることができます。目薬が苦手な人も使うことができ、また、寝る前に薬を塗ると化粧崩れの心配などもないということです。

伊東宗治院長「今日で大体10日くらい前なんですけど、ちょうどその初期治療を開始するにはいい時期ですので症状が出ている方にはもちろん、出ていない方もそういった治療を始められたらいいと思います」

花粉症が自然治癒するのはごくまれで、根本的に治療する免疫療法では根気と時間を要します。

さらに薬の効果を最大限に引き出すためには花粉が飛散する前からマスクをしたり、衣服の花粉を払い落したりするなどの地道な対策が必要です。


この春を少しでも快適に過ごすために、早めの花粉症対策にとりかかりましょう。