東電の小早川社長は、きょう、柏崎市内でのイベントに出席し、知事の会見を前に取材に応じました。

東京電力HD 小早川智明 社長
「私どもとしては安全をしっかり築く、地域の信頼を得るために一歩ずつ、しっかり進めるということが重要だと考えております。その意味で知事がどのようなことを会見でお話しいただいても、一つ一つをしっかり厳粛に受け止めて、私どものしっかりとした事業を進めることに尽くしていきたいと思っております」

東京電力は、福島第一原発の燃料デブリの取り出し準備費用などとして、9030億円の特別損失を計上しています。

今回の原発一基の再稼働で年間およそ1000億円収益が増える見込みで、再稼働は悲願ともいえます。

また、国も「安定・安価な電力供給に原発が必要」だとしていて、今回の知事の判断には歓迎ムードです。

ただ、きのう、原子力規制委員会が東電社員が柏崎刈羽原発のテロ対策に関する秘密文書を不正にコピーし、保管していたと明らかにするなど管理体制には厳しい目が注がれていて、安心安全な運営に向けては課題が残ります。