進学をあきらめるような子が増えかねない

学校教育現場でかかる「保護者負担」を「隠れ教育費」として問題提起している千葉工業大学の福嶋尚子准教授は。

千葉工業大学 福嶋尚子 准教授
「高校入学は本当にお金がかかります。3、4月の2か月間で43万円かかるといわれています。そこにさらに7万5000円が加わると、中には高校に行かせてあげたいけど、入学の当初費用が支払えない、高校進学をあきらめるような子が増えていきかねないということで、子どもたちの教育を受ける権利を考えた時に非常に問題だと思う」

そもそも「タブレット端末」は、文部科学省が進める「GIGAスクール構想」の一環として、一人一台整備が進められてきました。

コロナ禍で計画が前倒しされ、富山県は国の交付金を活用し、2021年度までに約9万6000台を整備、すべての公立学校の児童・生徒に貸与してきました。

しかし、それが今、メーカーのサポート期間の終了などで順次、更新時期を迎えているのです。

そのため、富山県は2025年度の県立高校入学生から公費負担をやめ、保護者負担に切り替えることにしたのです。