エリアによって漁獲量に “バラツキ” が…
富山県水産研究所によりますと、県全体でみても2024年のブリの漁獲量は544トンで、平年の約2.6倍の水揚げがあったということです。

富山県水産研究所の阿部隼也研究員は、今シーズンは、富山県内でもエリアによって漁獲量にばらつきがあったといいます。
富山県水産研究所 阿部隼也研究員
「元々、漁獲量自体、氷見が一番多くて氷見は非常に豊漁という風になっているんですけど、そのほかの新湊は11月中下旬から12月上旬くらいまではとれていたが、それ以降は全然とれていなくて、あとは魚津に関しても11月はとれていたが12月以降は全然とれていない。県の中でも氷見が特に多かった。」
豊漁の要因については…。
富山県水産研究所 阿部隼也研究員
「富山県に加えて石川県や福井県でもブリが豊漁となっておりますので、日本海にいるブリの資源が多かったんじゃないかということが要因としては考えられます」「(国の水産研究・教育機構の)資源評価によると2019年とか2020年に生まれたブリが非常に多かったというふうに言われていて、それがどんどん成長して大人になって今、日本海もそうですが、資源量が多くなってたくさんとれているというふうな状況だと思うんです」
今後の見通しについては…。
富山県水産研究所 阿部隼也研究員
「日本近海全体の話になっているので、そのなかで日本海への分布や太平洋への分布もあるので、一概には何とも言えないが、ここ2~3年くらいは資源に影響してくるようなブリが少なかったと言われている。なので、これから、もしかしたら、ブリの資源量的には多くない年になっていくかもしれない」