誰かのために発信を続けたい…

Q誰かのためになりたい、発信したいという気持ちが強いんですね

梅宮アンナさん「一番世の中に伝えたかったのは、抗がん剤治療をしていても、仕事ができるということです。『がんになりました。治療に専念します』と言って、治療が終わってからまた出てくることが多いですが、その間、どんな治療をしているのか、どんな思いだったのかということを私は知りたかった。抗がん剤はがんを退治してくれるものだけど正常な細胞も死んでしまう。髪の毛が抜けたりとか爪も黒くなったり、皮膚がカサカサしたり、口の中が乾いて喋りにくかったり…。私の場合は、こういう症状で、こういう副作用が出たということを記録として残したい。誰かが同じようなことになるかもしれないので。せっかくがんになったのだから、意味のあることをしたいと思っています。明日どうなるか、1年後にどうなっているかわからない。2年後生きているかどうかもわからない。どうなるかわからないからこそ、残したいなっていうのもありました。でも、最初は『大丈夫だよ』という言葉がすごく嫌でした。『大丈夫だよ、アンナちゃん大丈夫だよ』『アンナちゃんなら乗り越えられる』『何か持ってるから大丈夫だよ』ってみんな良かれと思って言ってくれるんだけど、全然嬉しくなかった。治療中の私からすると、そんな簡単な話ではないんだよね…と思いました。でも今は『大丈夫』と言われても、大丈夫になった。一番嬉しいのは普通に接してくれるのがいいかな。特別扱いされたくなくて普通に接してほしい」

Qアンナさんから伝えたいことは?

梅宮アンナさん「誰かのためになりたいと思っていて、その人に勇気を与えたりとか希望を与えたりとか、がんでもこんなふうに明るくできるんだとか、がんでも仕事ができるんだとかを見せたいと思っています。これからもありのままの今の自分を発信し続けていきたい」