2025年も残すところ20日あまりとなりました。年々1年が過ぎるのが早くなっているように思います。今回はそんな体感時間のメカニズムに迫ります。

ことしもあっという間に12月。クリスマスに年末の大掃除、新年を迎える準備などなにかと忙しい年末ですね。

そんな中、街の人から多く聞かれるのが――

街頭でインタビュー
「早いです」
「めちゃくちゃ早いです、毎年思います」
「年々早くなりますね、年齢とともに」

「年を取るごとに1年経つのが早く感じる」という声です。

理由は何なのか、富山県立大学の講師、時間知覚に詳しい岡崎さんに聞きました。

富山県立大学講師 岡崎聡さん
「1つ考えられるのは、その出来事・イベントがどれくらい起きたかによって、時間の長さが変わる。体感される時間の長さが変わるって言われている」

この現象を説明する興味深い実験があります。まず、ボールが一度だけ動く短い動画を見せます。次に、同じ長さでバスケットボールを何度もドリブルする動画を見せます。

動画の長さは全く同じです。

多くの人は、情報量の多い後者の動画を「長い」と感じます。これは、脳が記憶する「出来事」の数が多いほど、時間を長く認識するためです。