もともとは1本針の注射だった

ハンコ注射は、針が9つ付いた「管針(かんしん)」という器具を使い、ワクチンを塗った腕に、縦に2回押しつけて接種するというもの。

接種か所は「上腕外側中央部」と法律で定められていて、目立たないようにと他の部位に接種することはできません。

富山県衛生研究所 大石和徳所長:
「BCGワクチンは、牛にも同じような病気があって、牛の結核菌を使って弱毒の菌をつくり、ワクチンとして使われています」

結核の予防事業を行う全国組織、「公益財団法人 結核予防会」によりますと、BCGワクチンが日本にやってきたのは今からちょうど100年前の1924年。

初期は経口投与のワクチンのほか、一般的な予防接種と同じ1本の針で注射をしていましたが、1967年に今も使用されているハンコ型の注射に変わったということです。