心誠くんの母親:
「自分たちの裁判が終わってからも、その法の立て付けに問題があるのではないかっていう気持ちが湧いたり、気持ちが変わってないから更なる支援が必要だっていうふうに思ったりするんだと思います。何か終わったから終わりとは思えない。この疑問とか、苦しみを、どうしても正していきたいっていうふうに思うのは、怒りも悲しみも寂しさも変わってないからだと思います」

心誠くんが生まれ、9年を過ごした富山県砺波市はチューリップの栽培で全国にその名を知られています。心誠が亡くなる前、夏休みの自由研究にしようと育てていたチューリップは、ことしも優しい花を咲かせました。

心誠くんの母親:
「私の中では小学校一年生とかも生まれたてぐらいの本当に小さいただただ愛する存在で、何か夢に出てくる心誠は、今でも2歳とか3歳とか小学校一年生とかそんな心誠ばっかりで、うん、私の中では本当にいつまでもかわいい宝物」

【取材後記】
今、もう一つ心誠くんの両親が富山県内で力をいれて活動しているのが「犯罪被害者支援条例」の制定に向けた動きです。心誠くんの両親は、全国の被害者遺族と交流する中で「条例」がないことによる支援の差を強く感じたそうです。
現状、富山県内で犯罪被害者支援条例が制定されているのは、県と滑川市、舟橋村だけで全国的にみても遅れています。今後、各自治体に呼びかけて犯罪被害者の相談や情報提供、経済的な負担を減らすための支援体制など富山県内でも整備することに尽力したいと話していました。

 
   
  







