富山県高岡市の精神科病院に入院する男性が描き続けたある膨大な記録が、富山市の美術館で展示され、その独創的な表現が注目を集めています。2024年3月17日まで。

富山市の県民会館美術館で開かれている「ボーダレス・アートセッションinとやま」、副題は「H氏とM氏とN氏の作品展」。富山県内の障害のある3人の展覧会で、それぞれの作品の世界観や人柄の魅力、創作のストーリーを伝えています。
富山県内の障害者アートの見方を変えた傑作「フリーバード」を生んだのは、M氏こと村中洋介(むらなかようすけ)さん。
M氏こと 村中洋介さん:「描けるか描けないかわからない」

誰も真似できない斬新な色使いでモダンでおしゃれな人物画を描き続けているのはN氏こと中谷稔(なかやみのる)さん。
N氏こと 中谷稔さん:「僕は中谷稔です、何歳か…言わない」

中でも、異彩を放っていたのはー。
富山県障害者芸術活動支援センター
ばーと◎とやま 米田昌功代表:「読みましょうか、これ強烈すぎて『聖母マリアの中はケンの子がくっつき光の中のタマゴになる前のヒヨコが潰れたようなものでは?』って問いかけてるんです、その起きていることを」


体にも頭にもいるヒヨコ。頭を突き抜けていく鉄塔。
これらすべて色も形もない、「痛み」を描いたものです。











