富山県射水市の名産として知られるベニズワイガニ。そのカニを獲る漁師たちは、地震で大きな被害を受けました。全て失った漁師が、再び海に向かうまでを追いました。

カニ漁師 塩谷久雄さん:「操業場所を見に行ってきたが何もなかった。全滅。三か所とも全部ない」

能登半島地震で被害を受けた射水市のカニ漁師・塩谷久雄(しおたに・ひさお)さん。カニを捕獲するため海に沈めていた籠が地震の影響で全て流されました。

カニ漁師 塩谷久雄さん:「稼ぎどきにこういう地震になって、魚具流されて、なくなってしまってすごく痛手…」

「高志の紅ガニ」として知られる富山湾を代表する冬の味覚、ベニズワイガニ。毎年、9月に漁が解禁されると射水市内では学校の給食に1人一杯のカニが振る舞われるなど地元の名産として親しまれています。去年も、市内の小学生たちがたらふくカニをほおばりました。

児童:「大人の味」
児童:「かにかまみたい」
児童:「こういう新鮮なカニ食べたことないからうれしかったし、おいしかった」