なぜ「出力制限」は起きるのか

深松組 深松努社長:
「九州電力管内とかは、最近ものすごく天気がいいので、毎日うちが発電してる電気の半分くらいしか買ってくれないような状況が続いちゃってるんですね」

出力抑制とは、太陽光発電の供給量が需要を上回った場合に、送電が不安定にならないよう発電を一時的に止める措置で、その分は売電できなくなります。

実施する電力会社は2021年までは九州電力のみでしたが、太陽光発電の普及に伴い、現在は東北電力などほとんどの会社が行っています。

深松組 深松努社長:
「秋とか春のエアコンを使わない季節のいい時期にばーって晴れちゃうとなかなか厳しくて、電気はいっぱい発電するんですけど使ってるところは少ないので、そこの時は買い取れませんって話になっちゃうんですよね」

こうした状況の中、県は、深松組のような事業所や遊休地での太陽光発電を2030年までの10年間で、あわせて600か所=40万キロワット増やしたいとしています。

さらに、住宅では、1棟につき5キロワットとして、10万棟=50万キロワット増やすイメージを描いています。