農業も林業も漁業もやるのが私の思う一次産業

気仙沼市唐桑町舞根地区の水山養殖場、「森は海の恋人」で知られる畠山重篤さんが経営する水産会社です。

畠山さんの長男の哲さんは、漁業だけでなく農業にも力を入れたいと考えていた矢先、気仙沼市からハウスを引き継がないかと声をかけられ、イチゴづくりへの挑戦を決めました。

水山養殖場 畠山哲専務:「一次産業は農業も林業も漁業もやるのが私の思う一次産業。それを全部やって田舎に安定的に住める。できれば私の思いを次の世代につないでいきたい」

2月から、畠山さんのもとで働き始めた菅原正大さんです。

水山養殖場 畠山哲専務:「何と(勤務は)きのうからなんです。いろんなものを経験してもらって」

菅原さんは1月までは、佐藤さんの農業法人で働いていました。イチゴ栽培を引き継ぐのに合わせ転職したのです。

収穫再開に向けて新しい苗は育ち始めています。

菅原正大さん:「気仙沼の水産業と農業の両方の発展に貢献できるようがんばりたい」


水山養殖場 畠山哲さん:「震災のときに佐藤社長が必死の思いで築き上げてきたので、佐藤社長の思いを引き継いでがんばっていきたい」

佐藤信行さん:「集落は解散してなくなったが、杉ノ下の地名は残った。働けるうちはここで働く。(イチゴ栽培を)いつも見ることができるので、見守っていきたい。農地で自分の仕事をしていきたい」

震災発生から3月で12年。復興事業はほぼ完了したものの、地域の生業存続に向けた模索はまだまだ続いています。