「特殊なインクで調べる」
Dの上司名乗るE:「自宅で保管している金のインゴットなども特殊なインクで調べる必要がある。全て指定した住所に送ってください」

6月22日、Aさんは、Eから指示された住所に金のインゴット5キログラムと金貨1.3キログラムを郵送した。さらに翌23日、Eから指示され、印紙代として指定の口座に20万円を振り込んだ。その後、Eと連絡が取れなくなったことを不審に思い、Aさんは被害に気付いた。最初の電話からわずか2週間の出来事だった。
金のインゴット5キログラム(8800万円相当)、金貨1.3キログラム(2200万円相当)、現金400万円。被害総額は1億1300万円相当に上る。2025年に入り宮城県内であった特殊詐欺被害の被害額としては最も高額だ。警察は、不審な電話がかかってきた際は、家族や最寄りの警察署に相談してほしいと呼びかけている。