宮城県内で6月、自営業の男性が、総額1億1300万円相当をだまし取られる被害に遭った。警察は特殊詐欺事件として捜査している。男性をだますため電話をかけてきたのは合わせて4人の人物。具体的にどのような手口だったのか。

6月6日、宮城県内に住む自営業Aさん(70代)の携帯電話に着信が入る。Aさんが電話に出ると、相手は総務省の職員を名乗った。職員を名乗る人物はこう告げてAさんを動揺させた。
総務省の職員名乗る人物:「あなたの携帯電話がサイバー攻撃を受けている」
総務省の職員名乗る人物:「被害拡大を防ぐために保険に加入する必要がある」
Aさんの携帯電話にはBとCという2人の人物から電話が入ったという。話を信じたAさんは、指示された口座に複数回に渡り現金計380万円を振り込んだ。犯人グループによる手口はこれで終わりではなかった。