サクラの名所として全国的にも有名な宮城県の「一目千本桜」、開花を迎えましたがある課題を抱えています。
そのサクラを将来にわたって守ろうと、キリンビールが始めたプロジェクトに2025年、新たに宮城県大河原町が加わりました。
AIを活用した新技術も登場しています。

サクラの名所が抱える「避けられない課題」

宮城県内有数のサクラの名所、柴田町と大河原町にまたがる一目千本桜。
白石川沿いの約8キロにわたり、1,200本ものサクラの木が並び、毎年多くの人が訪れています。

仙台から来た花見客
「つぼみがふくらんできて、それもまたいいかなって思う」

名取から来た花見客
「写真と動画を見よう見まねで。天気のいいうちに雰囲気だけでも撮っておこうと思って」

4月5日、一目千本桜では去年よりも1日遅れてサクラが開花。
ようやく春の便りが届きましたが、懸念されていることがあります。

記者
「ほとんど枝も無くなってますね」

樹木医・尾形政幸さん
「そうですね。ほとんどこれも死んじゃってる。音がこの辺はいいんだけど…これこれ。この音。これもう死んじゃってるの」

大河原町で樹木医を務める尾形政幸さんは、3年前から一目千本桜の管理をしていますが、年々、その難しさを感じています。

3月26日には、老化した木が強い風にあおられて倒れてしまいました。

樹木医・尾形政幸さん
「一本一本見てはいるが、見切れない部分もある。治療していく上では経費もかかるし、経費も思った以上にかかる。できるだけ効果的な方法を考えているが昨今難しいところがある」