深堀するキーワードは「医療的ケアが必要な人」災害時の支援は?
行政の言葉では「医療的ケア児者」と言われています。
人工呼吸器や痰の吸引など日常的にケアが必要な人たちで宮城県内には800人以上いるということです。(去年4月時点)
当事者家族が語る3.11

仙台市に住む、伊澤拓海さん(24)。
日常的に痰の吸引などのケアが必要で、平日は泉区の施設に通っています。

母 伊澤睦さん:
「医療的なケアで経管栄養と吸引などしている痰が多いので、吸引が何回も必要で、頻繁に吸引をするようにしている」
伊澤さんは小学校4年生の時に東日本大震災を経験。住んでいた場所でも、停電が発生しました。

記者:
「震災発生時ポータブル電源は持っていた?」
母 伊澤睦さん:
「持っていないです知り合いからポータブル電源を借りて助かった」
ダウン症に加えて、てんかんや呼吸器疾患がある伊澤さんにとって、電源はまさに「命綱」ですが、現在も購入には至っていないといいます。

母 伊澤睦さん:
「金額も大きい。手動の吸引器もあるので、応急の時はそれで対応する」