震災の津波で多くの児童らが犠牲となった宮城県石巻市の大川小学校の卒業生、只野哲也さんについてです。只野さんが代表を務める団体がふるさとの姿を取り戻すプロジェクトの一環として校舎隣の土地にサクラを植樹しました。

忘れられないサクラの思い出

2月25日。石巻市の震災遺構、大川小学校の隣にある土地で行われたサクラの植樹作業。現場には只野哲也さん(25)の姿がありました。

この日は、高さ4.5メートルほどのサクラ5本を植えました。このサクラには只野さんの「ある思い」が詰まっています。

只野哲也さん:
「中庭でやっていた『お花見給食』が大川小卒業生の印象的な思い出として残っているので」

かつて141世帯が暮らしていた石巻市の釜谷地区。校舎を囲むようにして咲くサクラの木の下で給食を食べながら語り合う大川小の恒例行事「お花見給食」は子どもたちが心待ちにしていた春の風物詩でした。