木村さんが授賞式会場で涙した理由

ノーベル平和賞の授賞式が行われるのは、1950年完成の建物、オスロ市庁舎です。

木村緋紗子さん:
「ここでやるんですか!感激しました、ここへ来て!」

木村さんは9日、この場所を初めて訪れました。木村さん、思わず涙がこぼれました。

木村緋紗子さん:
「あの原爆で亡くなった人たちは、自分たちが何で殺されたかわかっていないと思う。私の父も祖父もそうです。広島の墓に帰って伝えたら、みんな喜んでくれると思う」

授賞式では被爆者の思いを背負って世界に平和の大切さを伝えるつもりです。

日本原水爆被害者団体協議会代表理事 木村緋紗子さん:
「私の父親は、『無念でならぬ』という言葉を残してあの世に去っていった。そういう人たちの思いを語って、世界の人たちに発信していける場所。それがスタートだと思っている」

ノーベル平和賞の授賞式は日本時間の10日午後9時から行われます。