今年7月に山形県北部を襲った大雨。1日で2度に渡り線状降水帯が発生しましたが、いずれも予測情報は出されていませんでした。9月に石川県の能登半島で線状降水帯が発生したケースも同様に「見逃し」となりました。

今年はこの「見逃し」も21回中13回と全体の62%あり、50%程度に抑えられるとしていた気象庁の想定よりやや多くなりました。

伊藤准教授は、今年はスケールの小さい線状降水帯が多く、予測がより難しかったと振り返ります。

北大学 伊藤純至准教授:
「結局分からないことたくさんありますね。いまだにやっぱり分からない事例も、なんで停滞しているのか分からない事例もあります」
授業を受けた学生:
「今後の研究でローカルな現象も予測精度が上がっていったら良いと思います」「予測していなくても起こることはあるし、発表されても必ず起こるとは限らない、ということをもっと広く一般に広めていくことが必要なんじゃないかなと思いました」