実母からは虐待、食事は「スティックパン1本」
ついに始まった隆一さん殺害の実行犯・直哉被告への被告人質問。まず語ったのは、幼少期に実母から受けた仕打ちや虐待のことだった。
弁護人:
「実母からされたことで覚えていることはあるか」
直哉被告:
「実母の機嫌が悪いと、パチンコ屋の駐車場に停めた車内でひたすら殴られ続けた」
弁護人:
「他には」
直哉被告:
「実母がパチンコをしている間、『後部座席で見つからないようにしていろ』と言われた。店員に見つかって、トランクに入れられたこともある。兄と自分をホテルの浴室に閉じ込めて、自分は男性と性行為をしていることもあった」
弁護人:
「実母は普段、家にはいなかったのか」
直哉被告:
「売春をしていたこともあり、2~3週間くらい家を空けることがあった。自分は掃除や洗濯など家事全般をやっていた。家事を忘れると、『クソの役にも立たねぇな』と言われていた」
弁護人:
「食費などの金は」
直哉被告:
「一週間で2000円。実母には『弁当を買え』と言われていたが当然足りないので、一袋に7~8本入った120円くらいのスティックパンを買って、一食一本で暮らしていた」
弁護人:
「学校には行っていたのか」
直哉被告:
「中学には最初は通っていたが、同級生に『カメムシ』『臭い』などと言われて居場所がなくなった。相談した教師には全身に消臭剤をかけられた」