ダービーは絶対に負けてはいけない

2023年3月、エコパスタジアム(静岡県袋井市)。静岡三国決戦の“オープニングラウンド”となった磐田対清水。この試合開始からわずか2分で衝撃的なゴールが生まれました。
現役高校生ストライカー・後藤啓介選手が先制ゴールを挙げ、鮮烈なダービーデビュー。当時17歳の後藤選手にとって、この日が記念すべきリーグ戦初先発でした。
「初先発がダービーというのも何かの縁を感じていた。ダービーは絶対に負けてはいけないというのは(ユース時代から)いわれてきているので、自然と燃える一戦かなと思う」
幼い頃からサックスブルーのユニフォームに袖を通してきた後藤選手にとって清水との戦いは特別な一戦。18歳の高校生ストライカーがダービー連発で新たな歴史を作ります。
<ジュビロ磐田 FW 後藤啓介選手>
「すごい楽しみというか、もう緊張も何もないですし、やっと満員のアイスタでダービーができると思っているので、このダービーがジュビロの歴史を変えていくと思うので、クラブの歴史に一つ貢献できたらなと思う」
もう1人、ジュビロの勝利へのカギを握るのが、キャプテン・山田大記選手です。ダービーでは、酸いも甘いも経験してきました。

<ジュビロ磐田 MF 山田大記選手>
「いろんな記憶がありますね。自分のミスから失点して負けて、そこから降格してしまったシーズンもありますし、自分がゴールをIAIスタジアムで決めて、勝てた試合もありますし、いろんな思い出があるが、このダービーをいい思い出のダービーにしたいなと思う」
静岡ダービーの歴史と重みを知るキャプテンが愛するジュビロを勝利に導きます。
<ジュビロ磐田 MF 山田大記選手>
「どちらが昇格するか、自動昇格圏を掴み取るかを決するような、大事な意味合いを持つダービーになると思う。自分たちはその雰囲気を楽しみながら、勝ち点3を持って帰ってこれたらいいなと思う」
かつて、Jリーグチャンピオンの座を争った清水と磐田。立場こそ変わりましたが、ダービーで許されるのは、勝利のみです。J1の扉をこじ開けるのは、エスパルスかそれともジュビロか。