防災倉庫に必要なものは?自分で考え提案

今年度、行ってきた総合学習のテーマは「自然災害から命を守ろう」

「まとめて終わり、では意味がありません。これが必要だな、あれがほしいなって思ったものを、後輩たちのために、残していってもらえたら」

そして、再び立つことになった教壇。3年目を迎えた今年、中川先生は6年生のクラスの担任をしている。

この日、総合的な学習の時間で行ったのは、防災倉庫に関する授業。子どもたちは1年間学んできたことを生かし、学校に設けられている防災倉庫に追加であったらよいなと思うものを考え、倉庫を管理する事務職員と校長に提案した。

校長室で提案を発表する子どもたち

児童「ペットを飼っている人が多いので、動物用ケージやエサが必要だと思いました」

児童「富士宮市では液状化現状が起こる可能性があると知り、長靴を備えておくことがよいと考えました」

災害時に求められる避難行動や事前の備えは、地域によって異なる。富士宮市は、海に面しておらず津波の心配はないが、富士山の噴火による被害が想定されているし、学区内には液状化現象が発生する危険性が高い地域もあるという。ペットの保有率が高いことも、子どもたちが自ら聞き取り調査を行って調べた。

子どもたちからは、地域の実情に合わせた提案も上がった