小沼ほうきの特徴は「丈夫さ」。
秘密は、作り方にあります。
まず、はく部分=穂となる「ホウキグサ」の茎を束ねて糸で縛り、「玉」を作ります。
ほうきの柄には穴をあけ、削った竹の棒を打ち込みます。
鈴木芳美さん:
「これがかんざしなんですね」

この「かんざし」が、小沼ほうきの丈夫さの秘密です。
鈴木芳美さん:
「こう差し込んで、変なふうに動かないようになるんですよ」
かんざしを通した柄に、「玉」を寄せて編み込みます。
鈴木芳美さん:
「この竹を挟むので丈夫なんですよね。ずれないように」
また、茎の根元を束ねるため1本1本、糸を通し、きつく締めていく編み込みと呼ばれる作業が、ほうきの出来を左右します。