一方で、今年、目撃情報が相次いだクマは多くの自治体で対象外。

現状では積極的な駆除の対象ではないため、報奨金などの支払いがないケースも多いといいます。

それはときに命がけのボランティアになりかねません。

越前屋さん:
「竹内さんワイヤー切れかかってますね」「早めにやっちゃって」

銃声:
「パン!」

竹内さん:
「きょうたまたま(イノシシが)2頭獲れてるけどね、こんなことはあんまりない」
越前屋さん:
「明らかにイノシシのよりもシカの捕獲率が数が高くなっている」


シカによる農林業被害は、2億4,500万円あまりで、2022年度全体の3分の1。

植林後の苗木や新芽が食べられるなど、南信州、佐久、諏訪地域での被害が大きく、全体の6割以上にのぼります。

さらに近年は、被害が北信へ広がるなど、シカの生息域は全国的に北上しています。

竹内さん:
「果樹園、特にリンゴねリンゴの木の幹の皮を食べちゃう。そうするとそれはもう枯れちゃうんだよ。せっかくこんな太くなってきたやつでもだめなんだよ」
「(若穂は)リンゴの産地だからねけっこうそういう被害が出てきてるんでね」