精神障がいのある人の悩みを聞き、支援を考える相談支援員として、40年以上福祉の仕事に携わってきた中村さん。

店を開いたきっかけは、働いていた地元の障がい者支援施設の移転でした。

中村美恵子さん:
「生活のスキルを高めていったり、コミュニケーションをとったり、それが移転するという話を昨年の10月ごろに聞いて、松代にそういう資源がまた一つなくなるんだと思って、これはなんとかしなきゃいけないと思ったのが先だった」

世代や立場を超えて誰もが集まれる場所を松代に作ろうと選んだのが「駄菓子店」でした。


店の名前は、スペイン語で「絆」を意味する「らそ」に決めました。

中村美恵子さん:
「私たちが大事にしているのは『地域につなぐ、人につなぐ、未来につなぐ』というのをテーマにしてスタートした」

「地域でできた人とのつながりを未来にもつないでいきたい…」中村さんのこうした思いに共感した住民と一緒に空き店舗を改修し、道具や資金の一部は寄付で賄いました。

中村美恵子さん:
「『あっ、駄菓子屋か~』と大人も『懐かしいな行ってみようか』とか、お孫さんと来てもらってもいいし、『普通の駄菓子屋』でいいんですよ」

オープン後、初めて迎えた週末。

午前中から大勢の人が訪れ、この日だけでおよそ100人が来店しました。

カラフルで個性的な駄菓子に子どもたちは夢中!


かごの中に駄菓子をどんどん入れていきます。

子どもたち:
「わあ、いいじゃんこれ何か焼肉?」
「スーパーでは見たことない、おすしの飴とか」